2017年11月02日

「ガン予防食」なら、おから丸ごとの大豆です

「ガン予防食」なら、おから丸ごとの大豆です。
今回は、おからを丸ごと含む大豆(ホールフーズ)について解説いたします。

「ガン予防食品」トップグループの大豆

「ガンにならない栄養学」が日本よりはるかに進んでいる米国では、莫大な国家予算を投じて1990年、ガン予防に効果のある食品の調査結果を公表しています。
 臨床栄養学・薬理学・生化学・医学の専門家が「ガンに有効」と選んだ食品は全て穀物と野菜・果物の素材力。その40種類以上の食品をガン予防の重要度別に分類した結果、大豆・ニンニク・キャベツ・ブロッコリー・ニンジンなど8種類がトップグループに名を連ねています。

ガンを予防する機能性成分

ガンを予防する機能性成分について、イソフラボノイドやベータカロテンなどフィトケミカル(phyto chemical=植物の持つ抗酸化成分や生体調整成分)による
@発ガン物質によって遺伝子が傷つけられる前に無毒化する作用
Aガンの発生・成長に関わる活性酸素を抑える作用
などを評価しています。
穀物や野菜の丸ごとの素材力、中でも植物性タンパク質と食物センイによる
@血中コレステロール値を下げる作用
A腸内環境を健全にする作用
なども評価しています。
その中で、おからを丸ごと含む大豆(ホールフーズ)は、これらの機能性成分が豊富な食品として位置づけられています。


大豆タンパク質は、悪玉(LDL)コレステロールだけを下げる

コレステロールは動物性食品だけに含まれています。
1995年、米国アンダーソン博士の「551人を対象とした、大豆タンパク質摂取による血中コレステロール濃度に及ぼす影響調査」の研究報告によると、LDL(悪玉)コレステロール値が平均12.9%減ったのに対して、HDL(善玉)コレスレロール値は逆に2.4%増えていたことが判明。
この研究報告によって米国政府は、大豆タンパク質には血中LDL(悪玉)コレステロールの濃度低下作用のあることを認め、大豆の優れた栄養機能として、この効用の商品表示を認可しました。

 この研究報告での大豆タンパク質の基準摂取量は、一食分6.25gとなっております。この6.25gは「豆汁(とうじゅう)生活」では(大豆タンパク質が31%含まれていますので)一食分約20gでOKですし、「豆汁グルト」では(大豆タンパク質が13%含まれていますので)一食分約50gで有効です。

 また、大豆タンパク質は、血圧を上昇させるアンジオテンシンの酵素活性を抑えるので、高血圧を改善することも明らかにされています。高血圧症の治療には(アンジオテンシン酵素の働きを抑える)AEC阻害剤が使われますが、大豆タンパク質が消化されるときに、AEC酵素の働きを阻害することが判っています。
つまり、大豆タンパク質を摂る毎日の食習慣は、悪玉コレステロール値を下げるだけではなく、血圧の調整効果もあるのです。


優れた素材力、おから丸ごと大豆の食物センイ

 大豆由来の食物センイが12%も含まれている「豆汁グルト」。
毎日、50〜60gぐらい「豆汁グルト」を召し上がっておられる皆様は、それだけで日本人の平均不足量を補うことができています。
まず、大豆の食物センイ(セルロースなど不溶性センイ)の効用としては、体内で水分を吸収して膨らみ、毎日、大量の排便をもたらしてくれることです。


日本人の食物繊維摂取量の推移平成23年度.png

 上図をご覧ください。昔の日本人の食生活は各種穀物や野菜等の素材が多く、食物センイを十分にとることができていました。ところが今や日本人にとって食物センイは摂りにくい栄養素となっています。

 精製された穀類・パン・加工食品のほか動物性タンパク質や脂肪が多い現代の食生活によって、食物センイ摂取量が年々減少の一途をたどり決定的に不足しています。その結果、高血圧症・動脈硬化・糖尿病など、いろいろな生活習慣病が増える体質悪化の要因ともなっているのです。

 また、脂肪分の多い動物性食品主体の食事をしていると、脂肪を消化する酵素(胆汁酸)の分泌が急増し、体に悪い影響があります。大豆の食物センイは、この過剰な胆汁酸を吸着して排出します。
さらに、大豆の食物センイは、乳酸菌やビフィズス菌など腸内善玉菌叢を増やすので、腸本来の元気をとりもどし、大切な免疫力を強化してくれます。


有効成分、大豆サポニンと大豆レシチンの働き

 前段でご紹介した通り、アメリカで「ガンに有効」として選ばれた大豆成分の一つが、サポニンです。「サポ」とは「泡のたつもの」という意味で、水を加えると発泡する性質があります。大豆サポニンには、ガン抑制効果があります。細胞の突然変異を防ぐ「抗変異原性」作用があることが解明されているからです。

 このほか大豆サポニンには、体内の過酸化脂質の生成を抑える働きと、できてしまった過酸化脂質を分解する働きがあります。体内のタンパク質と結びついた過酸化脂質は、心臓や脳などに老化とともに溜まっていく「体のサビ」です。これが動脈硬化・高脂血症・脳卒中などにつながっていくだけではなく、ガンの発生にも関与するといわれています。

 一方、大豆レシチンはリン脂質の一種ですが、脂質でありながら水に溶ける性質をもち、水と油をうまく混ぜ合わせる「乳化作用」があります。この乳化作用によって、血管壁に付着したコレステロールを溶かし、血管の老化を防ぎます。

 大豆レシチンのもう一つの働きは、脳細胞を活性化することです。脳神経細胞のニューロンの情報伝達物質、アセチルコリンをつくっているのです。

大切な命です。毎日の「豆汁グルト」で、元気で長生き体質づくりに努めましょう。


posted by 町田建治 at 18:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする