2015年04月20日

続・日本人は「米食」から「乳食」の民族になった

前記事の続きより〜

続・日本人は「米食」から「乳食」の民族になった

牛乳タンパク質の80%を占めるカゼインは成長促進作用のあるIGF-1の濃度を高くします。特に、このIGF-1はガン細胞の増殖期など細胞分裂増殖が最も盛んなときにその力を発揮し、ガン促進要因となります。

乳ガン・前立腺ガンと牛乳・乳製品との関係

FAO(国連食糧農業機関)の調べによると、アメリカ人と日本人との1日1人当たりの牛乳・乳製品の摂取量比較では、アメリカ人700gに対して日本人180gとなっています。
その結果、アメリカの乳ガン発生率は日本の6倍強、前立腺ガンは7倍強になっています。また、牛乳・乳製品の消費量が伸び続けている日本は、40年前と比べた乳ガンの罹患率は4.5倍、死亡率は6倍となっています。

21世紀になっても日本では乳ガンが増え続けていますが、逆に北欧4ケ国では乳ガンそのもの発生率が減ってきました。もともと北欧では心筋梗塞が多く1970年頃から、牛乳・乳製品の摂取量を減らし、また、その低脂肪化にも努めています。

その結果、30年間を経た現在、心筋梗塞は見事に減少。
また、乳ガンの発生率も減少するという副次効果をももたらすこととなっています。このことは、毎日、牛乳・乳製品を習慣的に摂りつづけていると30年くらい経つと、乳ガンや前立腺ガンの発症を招く因果関係にあることがわかります。


牛乳を飲めば飲むほど、骨粗しょう症が多くなる。

酪農・乳業に関係の深い栄養学者の最大の悩みは「カルシウムは骨の健康に必須なのに、どうして牛乳カルシウム摂取量の多い国ほど骨粗しょう症が多いのか」という矛盾を説明しにくいことです。

これをカルシウムパラドックスといいますが、これを初めて報告したのが、牛乳・乳製品の摂取量の多い米国や北欧、またその摂取量が少ないシンガポール・香港など10ケ国との比較の結果、牛乳・乳製品など動物性タンパク質の摂取量と骨粗しょう症や骨折との間に強い相関関係が認められたデータによっています。

牛乳・乳製品など動物性タンパク質の摂取量が多いと、体内の酸・アルカリ塩基平衡が酸性側に傾き、その酸性を中和するため自分の骨に含まれるカルシウムを溶かし中和するという、ヒトの体がもっている不思議な作用が解明されています。

これを証明する事例として、牛乳を飲んでも骨粗しょう症の予防にならないことは、アメリカで行われた大規模疫学調査で確認されています。それによってアメリカでは、1998年から「骨粗しょう症の予防に牛乳を」というコマーシャルがメディアから消えました。

日本でも2003年から骨粗しょう症に絡めた牛乳の宣伝が行われなくなっていますが、このような事に気づいていない方が多いようです。

日本人は「米食」から「乳食」の民族になった...この項 了。


posted by 町田建治 at 08:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする