2014年02月10日

「少食生活」が、NK細胞活性を目覚めさせる

 昨日は、45年ぶりの積雪量のあった東京。寒い毎日がつづいています。そのせいか、今年は季節的な風邪やH1N1型ほか3種類のインフルエンザがミックス状態で大流行になっています。風邪に毎年罹っているような人に、風邪をあまり甘くみないほうがいいというお話です。

 ガン死亡率が下がらない日本

 日本のガン死亡率は高いといわれております。例えば、米国ガン協会が発表した統計データでは2009年のガン死亡率は、最も高かった1991年に比べて20%減少しています。

 この2009年の米国のガン死亡率は、人口10万人あたり173人。一方、日本での2011年のガン死亡率は人口10万人あたり男346人、女222人となっています。米国と日本との年齢別人口構成などを考えると必ずしも単純比較はできませんが、日本でのガン発症率はいまだに年々上昇しつづけており米国が過去18年間に20%も減らしたのとは対照的な結果になっているのです。

 ガンに関与する最も重要な因子は免疫力です。私たちの周りをみても何年間も風邪をひかない人がいますが、そういう人は免疫力が高く、免疫力が高い人はガンにもならない、といわれております。
 このような人の血液にガン細胞を混ぜると、ガンの種類を問わず数日でガン細胞が消えてしまうことが確認されています。この健康な人の血液の中にはガン細胞を殺す「何か」がいるわけです。

 1975年米国NIH(国立衛生研究所)で、免疫に関する重要な発見がありました。健康な人の血液のなかには、私たちが生まれながらもっている「ガン細胞の殺し屋」が見つかったのです。その細胞は、自然免疫の殺し屋細胞「ナチュラルキラー(NK)細胞」と名付けられています。

 でも、栄養学に関心をもっている日本の医者は極めて少ない状態です。ところが米国では「免疫力と栄養学」の関係について知らない内科医は極めて少ない、といわれています。どうやらこの差が、日本でのガン死亡率が減らない要因なのでしょう。


 NK細胞が元気な人は、ガンには罹らない

 ガン細胞は決して珍しいものではなく、人の体内では日常的に発生しています。ある計算によると、健康な人でもガン細胞は毎日数千個発生していると推測されています。それでもガンにならないのは免疫システムが正常に作動しているからです。その主役がNK細胞です。体内にはおよそ数百億個のNK細胞がいて、体内にガン細胞いるとたちまち攻撃して殺してしまいます。したがって、健康な人の体内では、ガン細胞はできるそばから消えていく泡みたいなものともいわれているのです。

日本では、2人1人がガンになるという数字があります。でも、それは一般論であって、個別にみるとNK活性(NK細胞の活動力の高さ)が高い人はガンにはならないことが判っています。統計的に10人いれば、そのうち5人がガンになります。しかし、10人ともNK活性の高いグループからは1人もガンにならず、10人ともNK活性が低いグループなら全員ガンになりやすい、ということを示しているのです。

 ヒトの体には、1万年とも10万年ともいわれる長い進化の過程で、驚くべき複雑な免疫システムが組み込まれています。その複雑な免疫力のはたらきを私たちは、ごく単純に実感することができます。免疫力の高い人は風邪をひきません。しょっちゅう風邪をひいている人との免疫力の差は明らかです。免疫力は病気にならない頑健さとして、自他ともに実感できるものです。何年ものあいだ風邪をひかないような免疫力の高い人は、ガンにも罹らないのです。

 実際に、ガン患者のNK細胞活性を調べてみると、NK細胞が何らかの理由で眠らされた状態になっているというのです。NK細胞が本来のはたらきをしてくれれば、免疫力が強化されガン細胞がのさばることができないのです。


 少食生活が、NK細胞活性を目覚めさせる

 昔から、「腹八分に病なし」「腹十二分に医者足らず」といわれてきました。現代人にかくもガンが多いのは腹十二分の過食が原因、とも言われております。腹十二分からその三分の一の食事量を引くと、たちまち病気が無くなるのです。これが「引き算の栄養学」、つまり、免疫力をあげる食生活習慣です。

 各種ガン・脳卒中・心臓病などあらゆる慢性病の罹患率は、体重の増加とともに並行して増加します。早寝早起き朝ごはんの「朝ごはん」は、成長盛りの子供〜青年期までのこと。少なくとも中高年・老年になったら一日当たりの食習慣三食を二食にして、一食分のカロリー摂取量を減らすと、不思議なことに誰でも元気になるのです。人類が太古の時代から日常的に闘ってきた「飢え」。それと同じような空腹感を体験することによって、遺伝子レベルから私たちの強靭な免疫力(NK細胞活性)が蘇るものなのでしょう。

 ところが現代人はどうでしょうか。「豊かな食生活」とかいって飽食を満喫しています。このような過食状態の人々には、天罰がきちんと用意されているのです。つまり、遺伝子レベルでNK細胞が眠った状態にさせられるメカニズムがはたらくようになっているのです。

                                 平成26年2月10日
                                 株式会社リブレライフ
                                 代表取締役 町田 建治

posted by 町田建治 at 18:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする